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2008年版 中堅・中小企業向けERP市場の実態と展望

発刊日:2008年12月24日 体裁:ハードコピー版(A4判273P)  CD版(Word、Excel形式)
価格:95,000円(税込み99,750円)
約31社の直接面接調査で分析。調査分析期間:2008年8月から12月。

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2008年中堅・中小企業向けERP市場実態調査報告


    中堅・中小企業向けERP市場のポイント
    「08年度ライセンス売上899億円、2桁成長が見込まれる中堅・中小ERP市場 」
  • -2007年度のERP市場全体のライセンス売上は1,000億円を突破!
  • -2007年度の中堅・中小企業のERPライセンス売上は778億円で前年度比104.9%
  • -2008年度は約900億円の15%アップの高い伸びが見込まれる
  • 「二極化が進む中堅・中小ERP市場、年商50億円~300億円が中心に」
  • -競合激しい年商50億円~300億円市場、年商50億円未満は単体パッケージへの移行傾向も
  • -ライセンス売上シェアトップは富士通、上位5社に変動はなし


  • 「08年度ライセンス売上899億円、2桁成長が見込まれる中堅・中小ERP市場 」

    07年度のERPパッケージライセンス売上高は市場全体で、1,064億円で前年度比106.6%と1,000億円を突破した。中堅・中小企業向けERPが778億円で前年度比104.9%と伸びにとどまった。  しかし08年度のERPパッケージライセンス売上高は市場全体で、1,227億円で前年度比115.4%が見込まれる。中堅・中小企業向けERPが899億円で115.6%と、中堅・中小企業向けERPは共に2桁成長する見通しだ。



    「二極化が進む中堅・中小ERP市場、年商50億円~300億円が市場の中心に」


    07年度年商別ERPライセンス売上を見ると年商50億円未満は212億円、年商50億円以上100億円未満が189億円、年商100億円以上300億円未満の213億円、年商300億円以上500億円未満162億円となっている。  08年度の見込では引き続き年商50億円未満の成長が鈍化傾向が続く一方で、年商50億円以上300億円未満では20%以上成長する見通しで今後年商50億円以上300億円未満が市場の中心となっていくと予想される。  なぜなら年商50億円未満においては「単体業務パッケージ」が機能的にも価格的にも実績を高めてきていることから、「非ERP」選択の動きが見られるからだ。一方で年商50億円以上300億円未満では大企業向けにERPを提供していたベンダの中堅市場に「ダウンアプローチ」と中小企業市場のベンダの「アッパーアプローチ」の潮流がぶつかり、市場としてはまれにみる激戦区となってきている。


    -ライセンス売上シェアトップは富士通、上位5社に変動はなし

    07年度の中堅・中小企業向けERPのライセンス売上高総合シェアトップは5年連続で富士通の「GLOVIA smart」で18.5%、次いでOSKの「SMILE α AD」が12.7%、オービックの「OBIC7ex」が9.3%となっている。  総合シェアの上位5社の順位にここ数年変動はない。むしろトップの富士通は06年度から約2ポイント増と更にシェアを伸ばしている。中小企業クラスから中堅LクラスをメインターゲットとしているOSK、OBCはシェアを下げており、中堅企業Mクラスをメインターゲットとしている富士通、オービックはシェアを伸ばしている。


    -年商50億円未満ではSMILEが圧倒的な強さ、シェアの4割近くを占める。

    年商50億未満のライセンス売上シェアを見るとOSKの「SMILE α AD」が37.3%で約4割を占め、OBCの「奉行新ERP/奉行VERP」が12.6%、ミロク情報サービスの「MJSLINKシリーズ」が9.5%となっている。各社のシェアに大きな変動は見られず、今後も同様に推移していくと予想される。
     年商50億円以上100億円未満では富士通の「GLOVIA smart」が29.6%でシェアトップ。オービックの「OBIC7ex」が12.7%、「SMILE α AD」が10.5%で続く。富士通は06年度に比べて3.0ポイントシェアを伸ばしており、2位以下を大きく引き離している。


    -年商100億円以上300億円未満は富士通ががっちり首位をキープ、オービックがこれを追う

    年商100億以上300億未満では、富士通の「GLOVIA smart」が26.2%、次いでオービックの「OBIC7ex」が13.2%、住商情報システムの「ProActiveシリーズ」が9.7%と続いている。2位のオービックも06年度を比べて1ポイントシェアを伸ばしているものの、トップの富士通は3ポイント以上伸ばしており、他社を引き離す勢いである。
     年商300億円以上500億円未満では首位が住商情報システムの「ProActive」で17.7%、次いで富士通の「GLOVIA smart」が9.8%、日立製作所の「GEMPLANET ver.2」が7.7%で続く。住商情報システムがシェアで一歩リードしているものの、2位以下はほとんど差がなく混戦状態が続いている。


    [中堅・中小企業向けERPベンダ戦略マップ]
    -上位5ベンダを中心に、その他ベンダの位置取りがより鮮明に、かつシビアに

    中堅・中小ERP市場では市場の細分化が進んでいる。年商規模、大まかな業種だけでなく、特定業界を狙った製品、ソリューションが展開されている。これは市場の二極化が進み、中堅企業クラスにベンダが集中する中で、生き残りをかけたベンダがニッチな市場にフォーカスする動きを見せているからだ。  ベンダの位置付けが固まりつつある中で、勝ち組と負け組が明確に現れてきており、今後どういった方向性を持ってベンダは事業を行なっていくのか問われている。